アーユルヴェーダについて

南アジアをルーツに持つ伝統医療

日本では額にオイルを垂らす「シロダーラ」のイメージで知られるアーユルヴェーダですが、もとはインド地域をルーツとした、数千年の歴史のある伝統医療です。スリランカにはアーユルヴェーダ医師になるための6年制の医学部があり、街にはアーユルヴェーダ専門の病院や薬局が並んでいるほどに、生活になじんでいます。

アーユルヴェーダの特徴は、心身の不調に、短期的・対処療法的に対応するのではなく、その人のもともと持つ体質や状態に合わせて、根底的な理由にまでアプローチすること。このことは、現代に生きる私たちに新鮮な驚きとともに、自分自身のこれからのあり方を見つめ直すきっかけを与えてくれます。

あなたの生まれ持つ体質に合わせて

アーユルヴェーダの出発点は、それぞれの人が持って生まれた「体質」つまり 「個性」です。現代において、個性が大切だと語られ始めてからわずか数十年ですが、アーユルヴェーダでは数千年前から、個性が医療の中心に据えられていました。

誰にでも効く治療も、誰にでも効く薬も、存在しません。ドクターとともに、自分の生まれ持つ「体質=個性」を知りながら、あなたのためだけのトリートメントや食事をじっくり体験していきます。アーユルヴェーダを通じて心身を癒すことは、そのまま、これまで知らなかった自分のことを知ることでもあるのです。

毎日4回〜 のトリートメント

Tagiru.ではオイルを中心とした、ハーブを使った様々なトリートメントを用意しています。その中には日本でも有名な「シロダーラ」を始め、蒸気浴を行う「スティームバス」、チャクラをやさしく刺激する「チャクラ・マッサージ」、蒸したハーブボールで体を温める「フォーメンテーション」など、数十種類にも渡ります。

そのトリートメントを、ゲストは1日4回〜、Tagiru.の専属セラピストの手で受けながら、体を温め、老廃物を排出し、体の芯からリラックスします。トリートメント、食事、薬、クリーニング、アクティビティ... あらゆることを通じてデトックスを行いながら、あなた本来の理想的な状態を取り戻すためのお手伝いをするのがTagiruのアーユルヴェーダです。

世界最高峰のデトックス
「パンチャカルマ」

長期滞在施設だからこそできる、アーユルヴェーダのひとつの大きな醍醐味が「パンチャカルマ」。準備を含めて1週間〜2週間の時間をかけて、体からアーマと呼ばれる不純物・未消化物を取り除きながら、本来の健康な状態を取り戻していく、世界のあらゆるデトックスの中でも最高峰と言える体験です。Tagiru.では「クリーニング」と呼ばれます。

アーユルヴェーダ自体は、日々の健康習慣のような気軽にできる健康の知恵がたくさんありますが、Tagiru.が長期滞在を推奨しているのは、これを受けて頂くことで、まさに「生まれ変わる」ような状態を味わうことができるからです。

専属薬剤師による
ハーブ・ベースの「薬」

人の歴史の中で、「薬」というのはそもそもハーブ(薬草)から始まったということを、現代に生きる我々は忘れがちです。アーユルヴェーダの医療施設であるTagiru.は、1日に数回、ドクターの処方をもとに、専門の薬剤師によってつくられたハーブをベースにした薬が、ゲストに準備されます。ハーブの一部は、ホテル内で生育もしています。

自然をそのまま残した薬なので「良薬は口に苦し」という言葉は、このためにあったのか...と思わせることもあります。そんな体験も楽しみながら、心身と向き合ってください。またTagiru.の食事については、「医食同源」をご覧ください。

日々開催されるアクティビティ

ヨガや瞑想、そしてタイチー (太極拳) 、瞑想のような体をつかったアクティビティも、アーユルヴェーダのプロセスの中でとても大切なことのひとつです。「ヨガだけ」「瞑想だけ」を取り出して行うのでなく、食やトリートメント、人との交流を含めた、ここで行うすべてのことが、あなたの心身を整えることに繋がっていくと考えています。

Tagiru.では、毎朝6:30頃からヨガ・タイチーが行われます (自由参加)。天気がいい日は海の目の前で。また週に1度程度瞑想教室が行われ、スリランカの仏教僧によって、瞑想の仕方を教わることができます。

Tagiru.だからできること

Tagiru.は、ただ「古い伝統をそのまま残そう」とだけを考えている場所ではありません。「今の時代」をリアルに生きる人が、ここでの滞在がここだけにならず、アーユルヴェーダ体験を帰国後の日々に生かし、その人らしく生きていくために伴走したいと思っています。

それは代表である伊藤修司が、過去に体験したアーユルヴェーダを通じて体の芯から癒え、純粋な状態で自分自身の人生を見つめ、このホテル運営に挑戦する、現在進行形の人生を送っているからです。さらに深い、Tagiru.ならではの考えやできることは、「Tagiru.のコンセプト」をご覧ください。